記事木製の銀行印は長持ちしないのか

木製の印材は、耐久性が低いという理由から、実印や銀行印には不向きだとされてきました。
象牙など動物性のものに比べて、長く使えないという理由からです。

確かに、銀行印の場合、すぐに必要になるというよりも、長い期間のうちに突然必要になったり、大きな取引に関して使わなければならなかったりするために、耐久性が大事な要素となってくることが多かったのです。

ですが、そんなに耐久性がないのかといえば、そうでもないのが事実です。
木製の印鑑の耐久性が落ちてしまう原因には、経年劣化は確かに存在します。
保管がいい加減だと、極度に乾燥してしまい、その結果収縮して割れてしまうことや、紫外線の影響で変質してしまい、劣化を起こすことに繋がります。

最も大きな原因といわれるのは、朱肉の中に含まれる油分です。使った後に朱肉をふき取らなかったために、印面が油分を吸いこんでしまい、徐々に変質を起こし、劣化してしまうのです。

こういった劣化の原因を考えると、印鑑が劣化してしまう原因は、使う側の管理の問題なのであって、印材の問題とは限らないということがわかるでしょう。

確かに動物性の印材のほうが耐久性は高いことに変わりありません。
ですが、木製の印材であっても、きちんと掃除をしたり、ケースなどに入れてしっかり管理することで、一生使えるほど長持ちするようになるのです。

銀行印はお金を扱うとても大切な印鑑ですから、しっかりとした保管方法を知り、木製だからといって長くもたないだろうと考えずに大事に長く使っていきたい印鑑ですね。