記事実印にアルファベットは使えるのか

実印といえば、一定以上の可読性のある書体が必要とされる印鑑です。
しかし、だからといって複製が容易にされる書体を使ったりすると、人生においてとても重要な印鑑である実印として問題がありますよね。
たとえ印面の小さな空間であっても、どんな文字、どのような書体を彫りこんでいくのかということは、実印に限らず、全ての印鑑を作る上で非常に重要なことなのです。

実印の複製を防ぐために、わざと可読性の低い書体を使って文字を入れる人もいますが、これは自治体によっては登録を拒否される可能性があります。
もし、今まで大丈夫であっても、引っ越しなどで別の自治体へ転居した場合、それまでの印鑑がその自治体で実印として使えるとは限りません。
その理由は印鑑を実印として登録するための要件が各市町村の条例で決められているからなのです。

実印を作る人の中には、印面にアルファベットを入れたいのだけどと、思う人もいるかもしれません。
ところが、住民票に記載された名前と一致しなければ、実印としての印鑑登録は断られるので、こういったものは受け付けてもらえません。

ですが、例外も存在します。

実印を登録する人が外国人の場合です。
外国人登録法により、外国人と登録してある場合には、アルファベットを使った実印を登録することが可能です。
こういった場合であっても、登録情報と一致するようにフルネームで彫っていなければ実印としての登録はできません。
そのため、愛称などで彫ることも認められませんし、名前の一部だけでも実印とは認められない、ということになります。

もちろん、アルファベットを使っているとはいえ実印ですから、印鑑の外枠はなければいけません。
外枠は、実印を押した際、力の加え加減で印影が太くなったり細くなったりすることを防ぎ、正確な印影を残すために必要なものだからです。

そのため、どんな場合であっても、枠が欠けている印鑑は実印としての登録を断られる可能性が高いのです。